映画「マスカレード・ホテル」 木村拓哉&長澤まさみ 自分の仕事を見直す好機に

真剣に仕事に取り組む意味とは-。連続殺人犯が紛れ込んだ高級ホテルで潜入捜査をする熱血刑事とホテルウーマンの職を賭したせめぎ合いを描く新作サスペンス「マスカレード・ホテル」で、鈴木雅之監督(60)が投げかけた問いだ。ダブル主演の木村拓哉(46)と長澤まさみ(31)は「自分の仕事ぶりを見直す契機となった」「役に寄り添えた」と撮影の日々を振り返った。(高橋天地)

同作はミステリー作家、東野圭吾(60)の人気同名小説を映画化。新田(木村)は上昇志向の強いエリート刑事だが、捜査のため、ホテルの従業員に扮(ふん)し、客からのありとあらゆるむちゃな要求にさらされる。

木村は「新田は『土下座をしろ』『謝れ』と強要され、拳を握り、必死に怒りをこらえる。僕も新田と同じ気持ちだったが、仕事なら無茶な命令にも従わないといけないときがある。問われているのはプロ意識なんです」と語る。

一方、長澤は容疑者捜しに血眼になるあまり、ホテル客をにらみつけるような新田刑事の教育係、山岸を好演。「ホテル従業員としてお客の安全を第一に考え、新田の振る舞いを徹底的に戒めるのが彼女。どんな仕事であれ真剣に打ち込めば、仕事の技術も自分も高まっていくんです」と言葉に熱がこもる。

新田と山岸は自分の仕事観をぶつけ合ううちに、互いに敬意を抱き始める。「僕も長澤さんはすごいと思いました。撮影中、ホテルマンとしての立ち居振る舞いなどをすべて長澤さんから教わったから」と木村。長澤も「木村さんは周りが見えないくらい役にのめり込む。本当に楽しそうに仕事をする人なんです」と感銘を受けた様子だ。

今年の抱負について木村は「作品を見た人が、『刑事になりたい』と思うような、そんな演技ができる俳優になりたい」。長澤は「今年も誠実に、完璧に。ただし、忙しくてもよく睡眠は取りたいですね」と笑顔で語った。

18日、東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。

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