ピタゴラスイッチの謎、いろいろ聞いてみました 「ユーフラテス」インタビュー(上)

最大テイク120超!

現場ではより良い表現を追求し、何度も撮り直している。

ゴールまでたどり着かないと撮り直し。仕掛けが作者の想定通り動かないと撮り直し、OKテイクが出ても念のため撮り直し…。1つの装置だけで120テイクを超えたものもあり、明け方まで撮影が続いた日も。カメラワークも阿吽の呼吸が必要になるため「10年近く同じカメラマンに撮っていただいています」(石川氏)という。

撮影時には当然、音を立てるわけにはいかない。静寂とただならぬ緊張感の中で撮影が行われ、それが幾度となく繰り返される。完成した映像はあんなにも楽しいのに、かなりストイックな現場だ。

マンネリにならないの?

16年間、装置を作り続けているユーフラテス。マンネリに陥ることはないのだろうか。それを打破するのが彼らのベースにある「研究」という観点だ。

面白い装置が生まれると、「なぜ面白いのか」を俯瞰して言語化、新たな装置に反映させるという。

そのような研究姿勢の一端が見えるのが、年始に放送されている特番「大人のピタゴラスイッチ」だ。残念ながら来年はお休みだが、NHKEテレで31日午後5時から今年の正月に放送された「想像力としかくい穴」が再放送される。

ピタゴラ装置の集大成と言えるのが冒頭の「ビーだま・ビーすけの大冒険」。「子ども番組のオスカー」とも称されるコンクールで選ばれたこの作品は、同じくNHKEテレで来年1月3日午後6時30分から「ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル!~完結編~黒玉軍の野望」として再放送される。