アマゾンの「あわせ買い」、対象拡大で雑誌に波紋

 ただ、アマゾンのサイト(12月27日現在)を見てみると、総合誌の「文芸春秋」(文芸春秋)や「中央公論」(中央公論新社)、女性ファッション誌の「VERY(ヴェリィ)」(光文社)や「In Red(インレッド)」(宝島社)といった主要な月刊誌は軒並み「あわせ買い」対象になっていた。

 大判で重量がかさみ、ネット書店と比較的相性の良さそうなファッション誌などには打撃となりそうだが、出版社側は表向き静観している。アマゾンは今や国内最大規模の売り上げを誇る書店となり、「圧倒的なシェアを背景にした高圧的な姿勢に困惑することもあるが、その販売力を無視はできない」(出版関係者)という複雑な事情もあるからだ。

 実際、ファッション誌「ViVi」などを発行する講談社も今回のアマゾン側の通知について「守秘義務に触れることなので何も申し上げられることはございません」(広報室)とコメントしている。

将来は書籍も対象?

 出版科学研究所によると、平成30年の雑誌(漫画の単行本含む)の販売金額は5800億円前後にとどまり、約10.8%減だった昨年に次ぐ大幅なマイナスとなる可能性が高い。書籍と合わせた紙の出版物全体の販売金額も、ピーク時の半分を割り込む見通しで、出版不況は深刻さを増す。

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