アマゾンの「あわせ買い」、対象拡大で雑誌に波紋

 11月1日、先の編集者が携わっている雑誌も新たに「あわせ買い」対象に入った。変更から約2カ月。販売への影響は見極められてないが懸念もあるという。

 「日用品であれば、余分に買っておいてため込んでおくこともできる。でも雑誌は生モノで、読者はその時々に気になった1冊だけを買うケースが多い。1冊で買えないとなった瞬間、購買意欲がうせてしまう恐れがある」

物流コストの上昇

 アマゾンが雑誌の「あわせ買い」を拡大した背景には物流費用の高騰がある。商品を消費者の自宅まで素早く届けるインターネット通販はその利便性によって市場を拡大してきた。一方で、急増する荷物を届ける物流業者の人手不足は深刻化。ヤマト運輸などが宅配便の値上げに踏み切っている。こうした物流コストの上昇が、通販業者に配送の効率化を迫っているのだ。

 これまで「あわせ買い」対象の雑誌は週刊誌など一部だったが、条件が「972円未満」に広がったとこで多くの月刊誌や季刊誌が含まれるようになる。アマゾンは出版社宛ての通知の中で、「システムが一定の収益を見込めると判断した商品は例外的に『あわせ買い』の対象から外れる場合もございます」と記し、基準を一律に適用するわけではないとしている。

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