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「新成人晴れ着姿かなわず 被害300人か」-。紙面に躍る見出しに、大学生だった記者は衝撃を受けた。成人の日に晴れ着トラブルを起こした横浜市の振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(破産)が粉飾した決算書類で銀行から融資金計約6500万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた同社元社長、篠崎洋一郎被告(56)に、懲役2年6月の実刑判決が言い渡された。約3年前に同じ横浜市で成人式を迎えた者として、人ごととも思えなかったこの騒動。一連の裁判を見届けた。
「夢とか理想ばかりを追いかけていた」。11月20日の論告求刑公判で、篠崎被告は自身の経営についてこう評した。