園内施設の老朽化が指摘される日比谷公園(東京都千代田区)の今後の方向性を議論している都は26日、グランドデザイン(全体構想)をまとめ、近隣地域との連携やバリアフリー化に配慮するといった5つの提言を公表した。平成31年度中に整備計画をまとめ、開園130周年を迎える15年後をめどに提言を実現させる。
同公園の将来像について提言では、(1)誰もが迎え入れられ、心地よく過ごせる上質な公園(2)まちと連携し、相乗的に新たな魅力を生み出す公園(3)歴史的、文化的価値を顕在化させた特別な公園(4)緑とオープンスペースのネットワーク形成の核となる公園(5)多様な主体と連携し、利用者の視点で運営する公園-とした。
同公園では、2020年東京五輪・パラリンピックを見据えたバリアフリー化や大音楽堂の改修が行われている。今年11月には皇居周辺を走るランナーらスポーツに親しむ人たちの拠点となるカフェも開業するなど、民間の活力を取り入れた新たな取り組みも進む。