ウクライナ戒厳令を解除 ケルチ海での拿捕事件から1カ月、対露緊迫なお(1/2ページ) - 産経ニュース

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ウクライナ戒厳令を解除 ケルチ海での拿捕事件から1カ月、対露緊迫なお

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部クリミア半島の沖合で先月、ウクライナの海軍艦艇がロシア側から攻撃を受けて拿捕(だほ)された事件で、ウクライナのポロシェンコ大統領は26日、ロシアとの隣接地域に敷いていた1カ月間の戒厳令を解除すると宣言した。イタル・タス通信が伝えた。

 ポロシェンコ氏は「国民の権利をこれ以上制限すべきではないと考えた」と説明。一方で、ロシアの国会議員らを対象とした新たな制裁措置を検討すると強調し、ロシアへの警戒を緩める気配はみせなかった。

 ロシアは事件後、親露派武装勢力が実効支配するウクライナ東部などに、ウクライナ軍が化学兵器攻撃を仕掛ける可能性があるとして軍備を増強していた。

 事件が起きた背景についてロシア政府高官らは、来年3月のウクライナ大統領選で苦戦が予想されるポロシェンコ氏が、あえてロシア側との緊張を高めることで支持の拡大を図った、などと主張している。

 また、タス通信は26日、「ポロシェンコ氏は当初、国内全土に60日間の戒厳令を敷く方針を示したが、大統領選を延期させたいとの意図を見抜いたウクライナ議会が、方針を認めなかった」との見方を伝えた。