教授の懲戒無効訴え退ける 落第生の答案改ざんし停職

 期末試験で落第した男子学生に単位を取らせようと答案を改ざんするなどして、停職8カ月の懲戒処分を受けた東北芸術工科大(山形市)の男性教授(61)が、処分を不服として大学側に処分の無効確認と停職中の賃金など約778万円の支払いを求めた訴訟の判決で、山形地裁は25日、請求を棄却した。

 判決理由で貝原信之裁判長は「大学が禁止する再試験を行い、学生の成績変更を申請するため正答しなかった問題を正解したように答案を加工した。極めて不当な行為で、懲戒権の乱用には当たらない」と述べた。

 判決によると、教授は昨年2月、学生から「試験で単位取得に必要な点数を取れなかった。内定先に就職できなくなる」と相談され、再試験を実施。大学には当初の試験で採点ミスがあったと報告し、改ざんした答案を添付して成績変更を申請した。不審に思った大学側が調査して問題が発覚。教授は昨年4月から8カ月間停職となった。

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