強化型鎖頭巾 新潟県内で発見  - 産経ニュース

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強化型鎖頭巾 新潟県内で発見 

新潟県内で見つかった“強化型”鎖頭巾。額や頭頂部を守るとみられる工夫が施されている=10月28日、大阪府藤井寺市(藤崎真生撮影)
新潟県内で見つかった“強化型”鎖頭巾。額や頭頂部を守るとみられる工夫が施されている=10月28日、大阪府藤井寺市(藤崎真生撮影)

 忍者も使った防具の一種「鎖頭巾(くさりずきん)」について、額部分に装甲のような装備などを施した珍しい強化型を元大阪府藤井寺市職員の梅本勤さん(68)が入手した。幕末の作とみられ、梅本さんは「こうした形状は今まで見たことがない」としている。

 刀剣類を中心に趣味で研究している梅本さんは今年7月ごろ、知人を通じて新潟県内の旧家で見つかったという鎖頭巾(重さ約2キロ、幅最大約17センチ、高さ約40センチ)を手に入れた。鎖頭巾は通常、厚手の下地に編み上げた鎖を装着。兜(かぶと)と比べて軽く携行に便利なため、機動力が必須の忍者も使用していたという。

 今回見つかったものは、額を守るような「装甲」が取り付けられ、頭頂部にも直径約8センチの円形の鉄板があった。梅本さんは「鎖頭巾で額や頭頂部を守る(とみられる)部品がついたものは見たことがない」という。木綿の裏地の状況や縫い方などから、幕末に作られたものとみられ、特殊な装備を施している点から、特注品である可能性が高いという。

 忍術の保存活動に尽力する「日本忍術復興保存会」(奈良県橿原市)の黒井宏光会長(58)は「特注品であることは間違いなく、『相当、財力のある人物』が入手したのだろう」と分析。「幕末では、鎧(よろい)兜という重装備よりも西洋式の軽装が主体となっていた。そうした時代背景も踏まえたうえでの需要があったのではないか」とみる。

 今回見つかった鎖頭巾を誰が使用したのか現段階では不明だが、梅本さんは「これをどのような人物が使っていたか、さらに研究を進めたい」としている。