山梨県民信用組合の職員が顧客の口座から現金約105万円を盗んだとして、北杜署と県警捜査2課は21日までに、窃盗の疑いで、同信組韮崎支店職員、原和美容疑者(45)=北杜市高根町村山西割=を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は、平成28年12月12日、同容疑者が北杜市長坂町長坂上条の長坂支店に在職中、職員専用の端末を不正に操作し、市内の60代女性の普通預金口座から現金約105万円を盗んだとしている。
県民信組によると、今月に入って口座に身に覚えのない出金があったことを不審に思った被害女性が同信組と警察に相談。取引の履歴などから原容疑者が浮上した。
現金を引き出すための書類を偽造した可能性が高いという。
この問題で同信組の南邦男理事長ら幹部が21日、県庁で会見し「信用を旨とする金融機関として、誠に申し訳なく、役職員一同反省しています。誠にすみませんでした」と謝罪した。
南理事長によると、被害金額は全額同組合が返金する。他の顧客に被害は確認されていないという。現在、懲戒解雇に向けて手続きに入っている。