関西3空港懇、8年ぶり開催、国際化期待も足並み乱れ

関西3空港の運用状況
関西3空港の運用状況

 関西国際、大阪(伊丹)、神戸の3空港のあり方を官民で議論する「関西3空港懇談会」(3空港懇)が24日、8年ぶりに開催される。伊丹と神戸の両空港がある兵庫県内の自治体は、念願の国際線就航に向けて両空港の規制緩和を要望する構え。だが議論は、騒音問題を抱える伊丹空港よりも、海上空港のため制約が少ない神戸空港での議論が先行する見通し。伊丹周辺の各市は焦りを募らせるが、自治体間で足並みがそろっておらず、議論は難航しそうだ。(岡本祐大、中井芳野)

「扇風機の裏側」

 11月下旬、兵庫県の川西市役所市長室。10月に就任したばかりの越田(こしだ)謙治郎市長を、伊丹空港周辺市で構成する「大阪国際空港周辺都市対策協議会(10市協)」会長で同県伊丹市の藤原保幸市長が訪ねた。事務方を排したトップ会談は1時間近くに及んだという。

 この会談で藤原市長は、訪日外国人の増加を踏まえ、「関西全体のため」と地元活性化につながる国際線就航に理解を求めた。しかし、越田市長は「活性化の議論は必要だが、住民への環境対策が先」と、国際化ありきの議論に待ったをかけた。

 川西市は滑走路に近い市南部で騒音問題を抱えるが、空港利用者の市内訪問につながっておらず、伊丹空港との関係で「扇風機の裏側」という言葉がしばしば使われる。このため平成6年以来となる国際線復活について、積極的な伊丹市や大阪府豊中市と異なり、川西市は慎重姿勢を保ってきた。

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