浪速風

大阪の勢いを再び

大(だい)大阪と呼ばれた時代がある。大正14年、大阪市は東京市を抜いて全国1位、世界6位の人口を持つ都市となった。市域が拡張されたこと、東京が関東大震災で打撃を受けたことが背景にあるが、それはまあいい。モダンな建築が次々と現れ、夜の道頓堀にはネオンが輝いた。勢いがあった。

▶近年は大阪の地盤沈下が言われて久しい。しかし2025年の万博開催に向けて、明るい絵図がいくつも描けそうだ。大阪メトロが駅構想を発表した。万博の会場となる大阪湾の人工島、夢洲(ゆめしま)に近未来的なタワービルを建設するほか、御堂筋線などの駅の内装や外観をリニューアルする。

▶タワービルは大阪府市が夢洲に誘致を目指す統合型リゾート施設(IR)の実現が前提となる。IRにはカジノが含まれ、ギャンブル依存症などへの注意が必要だが、沈滞気味だった大阪に未来図を描けることはやはりうれしい。夢洲周辺の海に光が輝く光景を想像するのも、悪くない。