「殺処分」か「展示」か 飼育員死なせたホワイトタイガー公開再開

 ■「動物に非なし」

 殺処分しない背景には、園内事故の大半は人的ミスで発生している可能性が高く、動物に責任を問えないという共通した認識があるためだ。

 アムールトラがからむ事故があった京都市動物園の坂本英房副園長(58)は当時、原因が飼育管理上のミスとみられたことを踏まえ、「他の飼育員らも動物を恨んではおらず、復讐(ふくしゅう)的な殺処分は意味がない」と説明。死亡事故は起きていない天王寺動物園(大阪市)も「事故が起きたとしても動物に責任は問えない」と強調する。

 旭山動物園(北海道旭川市)の元園長で、札幌市円山動物園の小菅正夫アドバイザー(70)は「動物を人間の管理下に置いている以上、動物に非はない。事故防止には飼育員の教育を徹底する以外に方法はない」と指摘。その上で、動物園の運営や管理に関する法律がないことを問題点として挙げ、「飼育方法に関する規定や事故の際に原因を調べる外部機関が必要だ」と話している。

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