来年の干支(えと)・亥(い)にあわせ、イノシシを神の使いとする岡山県和気町藤野の和気神社(小森国彦宮司)に、イノシシの親子をかたどった備前焼作品がお目見えした。なでると御利益があるとして「撫(な)で猪(しし)」と名付けられ、参拝者の人気を集めている。
同県備前市の備前焼作家、木村玉舟さん(65)が奉納。体長約40センチ、体高約20センチの「親」と3頭の「子」で、2作品で1セット。木村さん特有の伝統技法「白備前」で柔和な乳白色に仕上げている。
同神社は、祭神とする奈良~平安時代の官人、和気清麻呂が敵に狙われた際、現れたイノシシの大群に命を救われた伝説から、イノシシの像をこま犬代わりにしている。小森宮司は「参拝のみなさまはイノシシにあやかり『足腰が丈夫に』などと願っていかれます。どんどんなでてください」と話している。