国際大会無冠から復活期す萩野公介 来年は「全力で」 - 産経ニュース

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国際大会無冠から復活期す萩野公介 来年は「全力で」

 五輪までの時間はみな、平等に与えられる。競泳界はこの時期、海外遠征や高地合宿へ向かうトップ選手が多い中、リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(ブリヂストン)は国内での鍛錬を選び、心身を追い込んでいる。

 筋骨隆々の肉体が、順調な強化を物語る。17日に東京・国立スポーツ科学センターで練習を公開した萩野は、表情も明るく「距離、質とも高い(レベルで)練習ができている」。

 入水前に自転車型フィットネス器具を全力でこぐトレーニングを10月から導入。水を捉える腕と連動し、水中で力強いキックが打てるようになった。1週間に約7万5000メートル泳いだことも自信になっている。

 国内での強化は自ら選んだ。「2020年まで2年もないけど、それだけの時間があれば人は変われる」。平井伯昌コーチも「今は、自分で追い込まなければ強くならない平地での練習を、乗り越えていくマインド(心)が重要」と同意した。

 リオ五輪でヒーローとして脚光を浴びた後、痛みがあった右肘を手術。以来、泳ぎの感覚に狂いが生じた。もがき苦しんで体調を崩し、泳ぎ込めないまま迎えた今夏、パンパシフィック選手権とジャカルタ・アジア大会で無冠の屈辱を味わっている。

 日の当らない場所で、再び高みを目指す。ライバル瀬戸大也(ANA)をはじめ、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平やバドミントンの奥原希望ら同級生とアスリート会を結成。食事や情報交換をしながら「負けられない」と誓った。

 来年7月の世界選手権(韓国・光州)の個人種目で金メダルを獲得すれば、20年東京五輪の代表に内定する。「20年のための19年。全力で駆け抜けたい」。今こそ、リオ五輪王者の意地をみせる。(西沢綾里)