浪速風

またか…大嘗祭めぐり違憲訴訟

昭和20年12月15日のこと。日本を占領していた連合国軍総司令部(GHQ)は、神道と公的なもののかかわりを禁じる指令を出した。よほどこの宗教を敵視していたのだろう、国家神道を「カルト」、熱狂的崇拝とみなしている。GHQが草案を作った憲法にも政教分離原則が入れられた。

▶神社とのかかわりをめぐって、さまざまな違憲訴訟が起こされることになった。市が公金で地鎮祭を行ったのは憲法違反、などと。権力と宗教の過度な関係を禁じるもの、とみるのが政教分離の素直な理解だろう。宗教は慣習や習俗にも及ぶ。過剰に騒いでいては、憲法が日本の歴史や伝統を壊してしまう。

▶来年の皇位継承に伴う「即位の礼」や「大嘗祭(だいじょうさい)」に公費を出すのは違憲、とする訴訟を今週、市民らが東京地裁に起こした。平成の御代(みよ)替わりの際も同様の訴訟があった。日本の実情に合わない憲法を改正せよと訴えたらいいと思うが。小欄は静かに御代替わりを見守りたい。