医学部入試 10大学の「不適切」認定 文科省が最終報告 - 産経ニュース

メインコンテンツ

医学部入試 10大学の「不適切」認定 文科省が最終報告

 医学部入試の不正問題をめぐり、大学への緊急調査を実施していた文部科学省は14日、東京医科大や順天堂大など9校で「不適切な事案」があったと認定する最終報告を公表した。文科省から不正の疑いを指摘されながら、大学側が否定している聖マリアンナ医科大についても「不適切の可能性が高い」と指摘。各大学に入試の公正確保と、不利益を受けた受験生への対応を求めた。

 文科省が「不適切」としているのは、聖マリ大を含め10校。医学部入試の手続きなどは一部ですでに始まっており、受験生への混乱が懸念される。

 最終報告では「不適切な事案」として、(1)卒業生の子女ら特定の受験生を優遇したケース(東京医科大、昭和大、岩手医科大、日本大)(2)男子や現役生に一律加点するなど属性で差異を設けたケース(東京医科大、昭和大、神戸大、順天堂大、金沢医科大、福岡大、北里大)-に分け、それぞれの問題点を示した。

 一方、聖マリ大については、文科省が過去3年分の一般入試を調べたところ、調査書などの点数評価で女子より男子の平均点が最大2・6倍、多浪生より現役生が最大15倍高いなど顕著な差異がみられた。大学側は「総合評価の結果」として不正を否定したが、文科省では「理解しがたい」とし、第三者委員会などによる客観的調査を速やかに行うよう求めた。

 このほか、合否判定への影響は確認できなかったものの「疑惑を招きかねない事案」として、(1)補欠合格者の決定が学長らに一任されている(2)年齢別で班分けして集団面接をしている(3)大学幹部から推薦のあった受験生リストを作成している-など9事例を挙げ、是正を求めた。これらの事例は国公私立で10校以上あったという。

 文科省では最終報告を踏まえ、医学部以外の全学部についても、公正な入試のあり方を検討することにしている。