漫画の正規版にお墨付き 電子書店などABJマーク

ABJマークの画像
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 漫画を無断でインターネット上に公開する「海賊版サイト」の被害を減らすため、出版業界9団体で構成される「出版広報センター」(センター長・堀内丸恵集英社社長)は、正規版サービスの目印となる「ABJマーク」の運用を11月末から開始した。

 ABJは「Authorized Books of Japan」(公認された日本の本)の略で、正規の電子書店や、各出版社が提供する配信・試し読みサービスに掲示。今月3日現在、94事業者の408サービスが登録している。

 同センターは「海賊版サイトにはウイルスやフィッシング詐欺などの危険がある。ABJマークがあるサービスは安全であることを周知したい」と狙いを示したうえで、「正規版を読んでもらうことで、漫画家らにきちんと対価が支払われる。それが次の作品を生み出す力となる」と強調した。

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