日本酒の人気が、フランスでじわじわと高まっている。食の健康志向や日本食ブームに伴い、この5年でフランスへの輸出金額は3倍以上に増加。日本側もワイン王国で「SAKE」の認知度を高めるため、イベントや試飲会の開催などさまざまな手を打っている。(本間英士)
マリアージュ
パリ中心部の料理店「ブレッツカフェ モントルグイユ店」。9月下旬、店と日本の蔵元が協力し、日本酒と相性の良いメニューを考案して提供するイベントが国際交流基金の主催で行われた。同基金が事務局を務める日仏友好160年の記念文化行事「ジャポニスム2018」の一環で、同店名物のガレットと日本酒のマリアージュ(調和)を多くのパリジャンが楽しんだ。
来店したニコラ・ボカンさんは「きちんとした日本酒を飲むのは初めてだけど、とてもおいしい」と笑顔。「(純米酒や濁り酒など)バリエーションも豊かで、フランス料理との相性も良いね」と語った。