上尾市の新図書館見直し 来年5月に検討委設置

 上尾市は6日、新図書館複合施設整備事業の見直しに関し、平成31年5月に市民や有識者らによる検討委員会を立ち上げ、32年度中に基本構想を策定、35年度の着工を目指す方針を示した。同日に開催した市議会に対する説明会で明らかにした。

 同市の畠山稔市長は今年6月、ほぼ更地のまま工事が中断していた上尾市西門前の新図書館本館の建設予定地に、図書館分館機能を含む複合施設を整備。加えてJR上尾駅近くの現在の図書館本館を当面は本館とする方針を打ち出している。

 31年5月に立ち上げる「上平複合施設検討委員会(仮称)」で、畠山市長が示した方針に対して委員から意見を聴取した上で、同年9月には複合施設の中身を決定する運びだ。翌32年2月にパブリックコメントの実施、基本構想をとりまとめて、35年度の着工を目指す。

 市側は老朽化する現在の図書館本館を改修するため、改修中にJR北上尾駅近くの商業施設の空きテナントを活用する案も説明した。畠山市長は「(民間施設の活用について)駅から近く大変魅力的だ。市議会からの指摘を踏まえ、前向きに進めていきたい」などと述べた。

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