【北京=西見由章】中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は3日、中国による東シナ海の日中中間線付近でのガス田試掘に対して日本政府が抗議したことについて「完全に中国の主権と管轄権の範囲内での事柄だ」と反論、一方的な開発を正当化した。日中のガス田共同開発をめぐる平成20(2008)年合意の交渉再開については「両国指導者の合意に基づき双方の作業グループが関係作業を開始するだろう」と述べた。
耿氏は中国のガス田開発について「全く争いのない中国側の管轄海域で行っている」と強調した上で「いわゆる日中中間線は日本側の一方的な主張で、中国は断固反対している」と主張した。