習近平氏「保護主義批判」を封印 G20で演説

 一方で、習氏は米国を除く多国間会談などの場では保護主義を批判。G20で慣例となっている新興5カ国(BRICS)首脳会議や各首脳との2国間会談に加え、中露印3カ国の首脳会談にも習氏は参加し、保護主義や一国主義に対して「旗幟(きし)を鮮明にして反対」するよう呼びかけた。

 中国単独での対米直接対決を避けつつ、新興国に連帯を求めた形だ。G20に合わせた日米印3カ国による首脳会談の開催を踏まえ、中国の封じ込めに対抗する狙いもありそうだ。

 習氏は安倍晋三首相との日中首脳会談でも、米国が参加していない東アジア地域包括的経済連携(RCEP)や日中韓自由貿易協定(FTA)の早期妥結を目指す姿勢を改めて強調した。

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