浪速風

憲法審査会 欠席野党の悠長さはどうだ

「十二月になると一日一日に時を刻む音が聞えるようである」。小説家、山本周五郎の随筆「年の瀬の音」から。本当にその通り。これをやらなければ、あれもしなければ。そう思いながらも追いつかない。師走はいつも気ばかりあせる。

▶よほど忙しかったのだろう。山本はその随筆を書きながら、時を刻む音の速さと脅迫感に「身のちぢむのを覚えて」いたそうな。小欄も文豪ほどではないが、書かなければならない原稿がいくつかある。年賀状も手つかず。果たして年を越せるのだろうか。だれしもこの時期、そんな気持ちになるのでは。

▶ところでこちらの悠長なことはどうだ。木曜に衆院憲法審査会がようやく開かれた。しかし立憲民主党や国民民主党などが出席を拒み、事務手続きだけで2分で終了。何をやっているのか。最終的に改正を決めるのは国民の投票である。前段階の議論の場に議員が出ずしてどうする。子供のようなまねはやめてもらいたい。