浪速風

対案なし。抵抗野党から脱皮できないのか

野党は存在感を示す好機を逃した。出入国管理法改正案が衆院を通過した。政府・与党は来年4月の新制度開始に間に合わせるため、今国会での成立を急いでいる。ために衆院法務委員会での審議はわずか17時間余で、強行採決と批判する新聞があったが、拙速の感は否めない。

▶「外国人材」か「移民」かは別にして、少子高齢化で労働力不足に陥るわが国では、外国人労働者の受け入れ拡大は喫緊の課題である。ただ門戸開放にはさまざまな問題があり、あやふやなまま踏み切れば将来に禍根を残す。野党は政府の制度設計の甘さを突いたが、ならば対案を出して議論を深めるべきだった。

▶しかし、足並みがそろわなかった。「小異を捨てて大同につく」ができないのである。国民の関心が高い対決法案だったのに、結局、いつもの声を荒らげての追及に終始し、山下貴司法相の不信任決議案を提出して、抵抗の姿勢を見せただけだった。失望にまだ気づかないか。