「ゴディバ」日本事業売却へ 三菱商事など買収に名乗り ベルギー高級チョコ

「ゴディバ」日本事業売却へ 三菱商事など買収に名乗り ベルギー高級チョコ
「ゴディバ」日本事業売却へ 三菱商事など買収に名乗り ベルギー高級チョコ
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 トルコの大手食品会社ユルドゥズ・ホールディングが、傘下のベルギーの高級チョコレート会社ゴディバの日本事業などの売却手続きに入ったことが分かった。このほど1次入札を実施し、三菱商事グループや投資ファンドなど10社近くが名乗りを上げたもようだ。売却額は1千億円超となる可能性もある。国内のチョコレート市場は成長が続いているだけに、優良ブランドの争奪戦は熱を帯びそうだ。(上原すみ子)

 1次入札は日本、韓国、オーストラリアなどのゴディバ事業が対象で、その中心は日本のゴディバジャパンだ。百貨店内や路面店などで約300店を展開し、平成29年度の売り上げは22年度に比べ3倍弱の398億円と大幅に増加している。

 好調な日本のゴディバ事業が売りに出された背景には、親会社の台所事情がある。ユルドゥズは、日清食品と即席パスタ麺の合弁会社も展開する大手食品会社。2007年に米キャンベル・スープからゴディバ事業を買収し、その後も買収による拡大路線を続けた。

 だが、今年夏以降のトランプ米政権とトルコ政府の関係悪化によるトルコ通貨リラの急落で外貨建て債務が増大。早期に現金収入を得られる好調なゴディバの一部事業売却を迫られた。

 入札には三菱商事がグループの丸の内ファンドと組んで応じたほか、米投資ファンドのベインキャピタルやカーライル・グループなど10社前後が名を連ねる。年内から来年にかけ、2次入札が締め切られる見通しで、来年半ばに売却先が決まりそうだ。

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