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神秘的な自然に思いはせて~伊勢神宮の森(三重県伊勢市)

五十鈴川にかかる宇治橋から眺める「伊勢神宮の森」
五十鈴川にかかる宇治橋から眺める「伊勢神宮の森」

 志摩半島北部に位置し、伊勢湾に面する三重県伊勢市の人気観光スポットといえば、「お伊勢さん」として親しまれる伊勢神宮が有名だ。神宮の内宮から見える森で宮域林と呼ばれるのが、「伊勢神宮の森」(同市)。内宮のほとりを流れる五十鈴川の上流にあり、静寂な空間が広がっている。

 伊勢神宮が所有するこの森は約5450ヘクタールと広大で、伊勢市の森林のおよそ半分を占めている。ここでは、20年に1度行われる式年遷宮で社殿を造り替えるのに必要な御造営用材(ごぞうえいようざい)を自給自足するため、樹齢約200年の檜(ひのき)を育てる計画に取り組んでいる。

 その檜を使って、国産木材と日本の森の復興を進める、NPO神麻注連縄(しんましめなわ)奉納有志の会代表理事の安間信裕さんは、「日本の林業は海外の安い材木に押され衰退の一途をたどっています。伊勢神宮の森を通じて、日本の森林の在り方について少しでも考えてもらえたら」と思いを語る。

 神宮の森は〝聖域〟のため、1年に1度、7月の「大滝祭」以外は立ち入り禁止となっているが、伊勢へ参拝に訪れた際、その奥に広がる、神秘的な森の自然に思いをはせてみてはいかがだろうか。

 ▽産経新聞クラウドファンディングサイト「white Canvas」では、伊勢神宮のまな板を起爆剤に、日本の山林を蘇(よみがえ)らせるプロジェクトの支援者を募集中(https://sankei.en-jine.com/projects/isehinoki-manaita)

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