浪速風

大阪万博は五輪の屈辱があればこそ

思い出しても腹立たしい。大阪は2008年夏季五輪の開催都市に名乗りを上げたが、北京に惨敗した。第1回投票でわずか6票しか獲得できず、立候補した5都市の最下位だった。しかも「大阪に投票したのに残念」とコメントしたIOC委員が6人以上いた。なめられたものである。

▶今回の万博も海千山千のロシアが相手で、心配したが…。投票資格を有する国が直前になって増えたのは、分担金を肩代わりしたのではとささやかれた。だが、1回目の投票で過半数に達し、決選投票ではさらに票を伸ばした。完勝であろう。票固めの駆け引きに日本も負けていなかったのが頼もしい。

▶大阪五輪が実現していたら、夢洲(ゆめしま)には選手村が置かれ、住宅地として開発されていたはずだ。人工島は用途の定まらない更地のままだったから、大阪万博の予定地になり、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す。負の遺産が文字通り「夢の島」になった。