食物繊維、若い世代で不足 毎日の食事で海藻、野菜、豆など必要

 しかし、国民健康・栄養調査(29年)によると、目標量に達しているのは70代女性だけ。若いほど摂取が少なく、20代では男女とも目標量の約7割しか摂取していなかった。

 その一因といえるのが海藻類を食べる人が減っていることだ。農林水産省によると、海藻類の1人当たりの1日消費量は、ピークだった平成6年には4・2グラムあったが、28年は2・5グラムと40%減となっている。

 食物繊維には水溶性と不溶性の2種類あるが、海藻の食物繊維は水溶性。便を軟らかくして、するっと排泄(はいせつ)させるのに役立つとされる他、血圧やLDLコレステロール値を改善させ心筋梗塞などの循環器疾患の予防も期待できる。

 全国のスーパーマーケット360店舗を対象に、モズク酢とメカブの購入者を分析した調査では、どちらも約7割が40代以上の女性で、40歳以下の購入は男女合わせて1~2割程度だった。

 海藻メーカー、カネリョウ(熊本県宇土市)商品企画部課長で、栄養学博士の吉積一真さんは「水溶性食物繊維は海藻のネバネバの成分。健康のために、若い人にも毎日の食事で食べてほしいのですが…」と残念がる。

 ◆洋食化も一因か

 海藻類の摂取減少の理由として、和洋女子大家政学部健康栄養学科の多賀昌樹准教授は「食事の洋食化」を挙げる。

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