先月28日投開票の青森市議選で初当選した山崎翔一氏(28)が、ツイッターの匿名アカウントで差別的な表現を含む投稿をした問題で、市議会は26日、辞職勧告決議案を可決した。山崎氏は体調不良を理由に本会議を欠席。決議に法的拘束力はないが、山崎氏は厳しい対応を迫られることになる。
山崎氏は選挙用とは別の私用のアカウントで、投開票日に「年金暮らしジジイを舐めすぎ 平日の役所窓口で罵声叫んでるのだいだい爺さん」などと書き込んだほか、8月から先月まで3回にわたって障害者や性的少数者などを差別、侮辱するような投稿をしていた。今月5日に記者会見を開いて謝罪するとともに、26日から始まる任期を全うする意向を示していた。
この日は改選後、初の臨時市議会が開かれ、共産党会派が「市議会への信頼が大きく失墜し、品位と名誉が傷つけられる」として議員辞職勧告決議案を提出。採決の結果、賛成多数で可決された。
賛成した最大会派「自民・志政会」の花田明仁会長は「議決は非常に重い。山崎氏には従ってほしい」と語った。一方、反対に回った「市民の声あおもり」の中村美津緒氏は「議員に当選する前の問題を提起できる具体的な根拠がなく、勧告はあり得ない」と話した。