彩人国記

大宮盆栽美術館学芸員・田口文哉さん(41) 海外を参考、「BONSAI」再発見

盆栽研究などに取り組む大宮盆栽美術館の学芸員、田口文哉さん
盆栽研究などに取り組む大宮盆栽美術館の学芸員、田口文哉さん

 日本を代表する伝統園芸「盆栽」。その聖地として世界にも知られている「大宮盆栽村」(さいたま市)の一角にある大宮盆栽美術館の学芸員で、大学で教鞭(きょうべん)をとることもある田口文哉さんに、海外で注目を集めている「BONSAI」の魅力に迫った。

 --盆栽美術館に勤務するきっかけは

 「大学院では日本美術史を研究しており、盆栽に熱心ではありませんでしたが、就職活動を始めた時期と美術館の開設時期が重なり、公募に申し込んだところ、採用されました」

 --日本美術史と盆栽。畑違いともいえる分野ですが、苦労は

 「『生きた芸術』ともいわれる盆栽について全く何も知りませんでした。しかし、学芸員として働く以上、その道の専門家にならなければなりません。盆栽屋に通い詰めて必死に勉強するうちに、盆栽の素朴な魅力に気づくようになりました」

 --魅力とは

 「作品と対面したときに感じる素直な感動ではないでしょうか。美しい盆栽を見つめて、枝ぶりや幹の模様などから作り手がどんな思いを込めたのかを想像するのも楽しみ方の一つです。私自身、素人だったので、来館者らへの解説では初めて盆栽を見た印象や、そのすごさを共感してもらえるよう心がけています」

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