中国爆買いで段ボール不足 国内各社、原料調達困難

 逼迫の背景には、中国政府に輸入枠を割り当てられた現地の製紙会社が、今年の枠を使い切らないと来年分が減らされると懸念し、消化を急いだ事情もある。

 製紙各社はコストを吸収するため、11月から原紙を一斉値上げした。年末商戦が近づく中、ネット通販利用者などの負担増につながる恐れもある。

 中国で輸入枠消化の動きが一段落し、ネット通販向けに段ボール需要が急増する独身の日(11月11日)も過ぎたことから、日本製紙連合会の矢嶋進会長(王子ホールディングス社長)は「(年内は)何とかなるとは思っている」と話す。それでも来年の輸入枠の動向がまだつかめない上、米中摩擦の行方次第で中国による日本産古紙の調達がさらに増える可能性も否めない。中国に振り回される局面は当面続きそうだ。(井田通人)

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