好調なのに藤井聡太七段、対局数激減のナゾ

 △スピード昇段で対局減る

 11月20日現在、藤井七段の今年度の対局数は32。昨年度の同期と比較すると、対局数は47だったため、3割以上少なくなっている。今年度の記録4部門は、藤井七段の勝率は2位だが、対局数は1位の豊島将之棋聖=王位=の44とは大きく差があり、現在10位タイだ。

 これは、藤井七段の昇段スピードが速すぎ、参加できる棋戦が減ったことなどが影響している。

 将棋の公式戦には、八大タイトル戦の本戦や予選のほか、朝日杯や銀河戦のように全棋士が参加する棋戦と、新人王戦やYAMADA杯、加古川青流戦のように段位などに制限があり、若手だけが参加できる3つの棋戦がある。

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 藤井七段はこの若手棋戦のうち、参加条件が「五段以下」などのYAMADA杯、「四段」などの加古川青流戦の出場資格を早くも失い、前年度のようには参加できなくなってしまった。新人王戦は「六段以下」「26歳以下」が参加条件だが、参加が決まったときは四段だったため今期は参加できたが、来年度は出場できない。

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