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将棋の最年少プロ、藤井聡太七段の今年度の対局数が、大幅に減っている。藤井七段は前年度、最も多い73対局を記録したが、今年度は前年同期比で3割余り少ないペースだ。成績は、27勝5敗、勝率8割4分4厘(11月20日現在)と好調。一般的にトーナメントを勝ち進めば対局は増えるはずなのに、減っているのはなぜなのか。それは、藤井七段のスピード出世に理由があった。
▲記録ずくめ
藤井七段は平成28(2016)年10月に史上最年少の14歳2カ月でプロ入り。28年度は10局を全勝し、そのまま29年度も勝ち続け、将棋界最多の29連勝を記録。29年度の成績は対局数73、勝数61、勝率8割3分6厘、連勝29で、記録4部門のトップを独占する「四冠王」を達成した。
段位も驚きのスピードで上げた。今年2月1日には順位戦C級2組からC級1組への昇級確定で四段から五段に昇段。そのわずか16日後、朝日杯将棋オープン戦で羽生善治竜王らを破って優勝、六段に昇段した。
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今年度に入ってからも、5月18日には竜王戦の予選にあたるランキング戦で、昨年度に続いて2年連続で上のクラスに昇級したことに伴い、15歳9カ月の史上最年少で七段に昇段した。また、10月17日には若手棋戦の新人王戦で優勝。16歳2カ月の新人王戦最年少優勝記録を31年ぶりに更新。2度目の一般棋戦優勝を果たした。