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■「細やかな視点と気づきを強みに」
1900年の歴史を誇り、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説や「草薙大龍勢」などで知られる草薙神社(静岡市清水区草薙)。昨年11月、先代宮司の父、明彦氏が急逝したのに伴い、同神社創設以来初の女性宮司に就任した森千早都さん(31)は宮司就任1年を迎える。宮司に就任してからの苦労や将来への決意を聞いた。(小串文人)
--宮司に就任するまでの経緯は
「父の急死が宮司に就任したきっかけです。草薙神社の宮司は代々、森家が務めています。生前、父は長男=昭仁さん(29)=に宮司を継がせたいと思っていたようですが、弟は修行中だったため、宮司になるまでの間、資格を持っている私がパイプ役にと決意したんです」
「大学から大学院へ進学を考えていたころ、父の後押しもあって神職を学ぶために国学院大学に入学しました。実習を重ねながら卒業して権禰宜(ごんねぎ)になり、父を支えてきました。現在、病院で働きながら宮司を務めていますが、宮司の資格を取るときなど、病院の協力があってのことで本当に感謝しているんです」
--神職の世界に入って苦労したことは