CEO兼務「不正の契機だった」 日産会見詳報(7)完

日産自動車のカルロス・ゴーン会長が逮捕され、本社で記者会見した西川広人社長。会見の最後に一礼して退場した=19日午後、横浜市西区
日産自動車のカルロス・ゴーン会長が逮捕され、本社で記者会見した西川広人社長。会見の最後に一礼して退場した=19日午後、横浜市西区

 --カルロス・ゴーン体制になり、「ホームマーケット(日本市場)が軽視されている」といわれて久しい。これも負の遺産の一部か。ゴーン体制が終わり、国内市場に力を入れるか

 「負の遺産のひとつかどうか断言はできないが、過去そういった偏った意見があり、その結果、お客様に十分な訴求ができなかった残念な部分はあった。これは私の実感として受け止めてほしい」

 --社内調査でゴーン容疑者の弁明を聞いたか

 「私は直接聞いてない」

 --動機はわかっているのか

 「申し上げると、(今後の捜査に支障を来しかねない)中身を言うことになるので、控えたい。調査は十分にできている」

 --「行き過ぎた権限集中」の原因は

 「今振り返ると、人も入れ替わりながら徐々にそうなっていったとも言えるし、私自身なにができたのかも考えないといけない」

 「2005年にルノーと日産両方のCEOを兼務することになった。そのとき、我々はごく当たり前にそれを受け入れ、あまり議論をしなかった。それがひとつの原因、契機だったのではないか。今振り返ってみるとそういうこともあったのかなと思う」

 午後10時過ぎに始まった記者会見は、1時間25分で打ち切られた。カリスマ経営者の逮捕は今後、仏ルノー、三菱自動車との3社連合にどんな影響を及ぼすのか、新たな業界再編の糸口になるのかなど、行方はまだ見えない。