中1男女殺害 「死刑を望む」遺族厳しい感情

 平成27年8月に大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん=当時(13)=と同級生の星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=が殺害された事件で、2人への殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第8回公判が20日、大阪地裁(浅香竜太裁判長)で開かれた。2人の母親ら遺族3人が意見陳述し、わが子の思い出を涙ながらに話す一方、山田被告については「被害者への配慮が全くなく、自分のことしか考えていない」「死刑を強く望む」と憤りをぶつけた。

 星野さんの母親は、星野さんが幼い次女の背中をトントンしながら寝かしつけていたことを事件後、妹から初めて聞いたといい、「妹思いだった凌斗はもういない」と声を震わせた。

 遺体と面会した際は「変わり果てた姿でもいとおしかった。帰ってきてくれたと喜びさえ感じた」。「でも、それは私自身が崩壊していたから」といい、被害者遺族の置かれる厳しい状態を打ち明けた。

 「当たり前にわが子の名前を呼ぶことさえ、あの日から奪われた」とし、山田被告について「初公判で土下座したのはパフォーマンス。心に届かない」と怒りを込めた。

▼星野くん母「なぜ…地獄の3年間」 意見陳述の要旨

 一方、平田さんは母親と姉が意見を述べた。母親は、小学生の平田さんが書いた手紙を事件後に見つけたという。「ママの子供で良かった。これからもよろしく」と書かれていて、「もう何もしてあげられないのにと思うと苦しくて、悲しくて、悔しい」と、やるせない心情を吐露した。

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