介護ロボット活用へ期待と懸念 横浜市が導入後押しで補助金開始

 業務の効率化や負担を減らすだけではなく、介助の質の向上にもつながり得る介護ロボット。普及させたい行政や施設側に対して、戸惑う現場職員との意識のズレをいかに埋め、ロボットへの理解を深めるか。高齢者に寄り添う介護ロボットの普及には課題が多い。

 【介護ロボット】

 介護に用いるロボットの総称。介護者の業務量の軽減だけでなく、車椅子からベッドへの移動などで体にかかる負担の軽減や、見守りなどの精神的な負担となる業務もサポートする。また、要介護者の自立支援で、低下した身体機能を補助して自立を促したり、リハビリに活用したりもできる。厚生労働省などは、介護ロボットを、車椅子からベッドに移動する際などの移乗支援▽移動支援▽排泄支援▽見守り・コミュニケーション▽入浴支援▽介護業務支援-の6分野に分けている。

 【見守りシステム】

 入居者の部屋に各種センサーを設置し、日々の生活の中での異常や予兆を検知する介護ロボット。異常を確認すれば、介護職員や看護師にナースコールや通知などで知らせる。さらに、要介護者の睡眠状態、心拍数や呼吸数などの情報を取り込む機能を持つタイプもある。ベッドからの転落や転倒の危険性を軽減し、認知症の徘徊(はいかい)による事故などの予防にもつながる。