介護ロボット活用へ期待と懸念 横浜市が導入後押しで補助金開始

 ロボットの普及支援が広まる一方、現場の職員たちからは「誤作動を起こす」「利用者によっては適さないケースがある」「あまり役に立たない」などと否定的な声が強い。

 ■「使いこなせない」

 トップダウンでロボットを導入しても、ロボットが現場の実態に即していない場合もあり、多くの職員はロボットに対して違和感を覚えている。介護福祉士15年目の50代男性職員は「利用者がセンサーの上ではなく、足元で丸まって寝ている場合でも『起き上がり』の通知が来る。その人の特徴を知っていないと、振り回される」と指摘し、「便利だけど、職員の経験値や力量の差によっては使いこなせないケースもある」と語った。

 介護福祉士3年目の20代男性職員は「通知がなかったり、遅れたりする。転倒リスクが高い利用者の場合、事故につながる」。40代女性職員は「機械に頼って、何度も痛い目にあった。眠りSCANはナースコールの機能とも連動しているが、必ずしもナースコールを押せる人ばかりではない。通知に頼らず、自分でこまめに巡視することが必要」と話した。職員の声を聞くと、現場のニーズを吸い上げ切れていない実態が垣間見えた。