カルロス・ゴーン会長の逮捕をうけて日産自動車が19日夜開いた記者会見。西川広人社長は「ゴーン体制の負の側面」という言葉を使い、「(それは)事実として認めなければ。権力が1人に集中しすぎた、必要であれば明確に手を打ちたい」と述べた。
同社は今後、第三者委員会を設置して再発防止策などを検討する。仏ルノーや三菱自動車との関係については「不正の除去が本質であり、パートナーシップになんら影響を与える性格の事案ではない」(西川社長)としている。
報道陣との主な質疑応答は、次の通り。
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--重要な会見では弁護士や調査担当者の同席が一般的だが、独りで出てきたのはなぜか
「できるだけ早く私の生の言葉で、自分の感情、言葉でお伝えしたい。そういう機会を極力早く設定させていただいたというのが正直なところだ」
--日産ブランドを愛している人は、かなりショックを受けた
「日産ファン、さまざまな皆様からサポートを受けてきたわけでありますし、大変申し訳ない思いで一杯だ。ガバナンス(企業統治)について、(不正に手を染める)原因とはいわないが、誘因を作っていけないのは大きな反省だ。長年(ゴーン容疑者が)実力者として君臨してきた弊害は大きいと私も痛感している」