書評

『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』八島正年+八島夕子著

『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』八島正年+八島夕子著(オーム社・1900円+税)
『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』八島正年+八島夕子著(オーム社・1900円+税)

 人間が本能的に抱く「居心地がいい」という感覚を大事に-。そんなモットーを掲げる建築家夫婦が、暮らしを楽しむ空間づくりを提案している。例えば、リビングに面した庭。そこにベンチを置くだけで、家の中にいる人は「外に出られる」という開放的な気持ちになる。また、部屋が狭くても食卓は大きい方がいいという。食器をせわしなく動かす必要がなくなり、心に余裕が生まれるからだ。

 夫婦が見つめるのは新しく家を建てる人だけではない。広さ、調光、素材…。意識の持ちようで目の前の景色はがらりと変わり、人生の彩りは豊かになるのだ。(オーム社・1900円+税)

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