福岡市長選あす投開票 両陣営、投票率向上を意識 - 産経ニュース

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福岡市長選あす投開票 両陣営、投票率向上を意識

 ■現職は呼びかけポスター 新人は批判票掘り起こし

 任期満了に伴う福岡市長選は18日、投開票される。新人で共産党市議団事務局長の神谷貴行氏(48)=共産推薦=と、3選を目指す現職、高島宗一郎氏(44)=自民支持=の無所属2氏が、一騎打ちの舌戦を繰り広げる。投票率の低下が危惧されており、両陣営とも運動の中で、投票呼びかけを意識する。 (中村雅和)

 「そうだっ!! 投票に行こう。期日前投票でカンタンに。ハガキがなくてもOK!」

 高島氏の選挙事務所の外壁には、候補のアピールではなく、投票を呼びかけるポスターが、隙間なく貼られた。高島氏自身も、街頭で「身分証も印鑑もいりません。選挙に行きましょう」と訴えることが多い。

 高島氏は2期8年の実績や、高い知名度を背景に、優位に戦いを進める。だが、陣営からは立候補者が8人だった平成22年、6人の26年に比べ、今回の選挙戦は盛り上がらないとの声が出る。

 陣営関係者は「支持者から『今回は行かなくてもいいよね』との声が多いが、投票率が低ければ、あとあと批判の種になる。投票率や得票数にこだわりたい」と語った。

 高島氏は、市内144の全小学校区を、きめ細かく回る。

 一方、高島氏と微妙な関係にある自民党市議団の動きは鈍い。そのためか、区によっては、選挙期間の終盤になっても、高島氏のポスターが貼られていない掲示板があった。

 自民党本部は15日、高島氏支持を打ち出した。同党の甘利明選対委員長は記者団に「(蔵内勇夫福岡県連会長から)『県連として理解する』と言われた」と説明した。

 自民党市議団にとって、さらなる注力が求められるようになった。選挙戦最終日の17日夜には、市議団全員が「マイク納め」に集まることになったという。市議団の南原茂会長は16日、記者団に「いろいろ思っている人もいるが、そう決めた」と語った。

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 「ロープウエーを作ってほしいという声は聞いたことがない。中止します」

 神谷氏は街頭演説で、こう繰り返す。高島氏肝いりの「ロープウエー構想」を取り上げることで、批判票を大きく掘り起こそうと狙う。

 陣営関係者は「構想を疑問に思う有権者の声は、日に日に高まっている。その思いは、投票に行かなければ伝わらない。棄権すれば認めたことになる、との訴えは通じているはずだ」と語った。

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 市選管も投票率アップに懸命だ。

 期日前投票所を、前回より7カ所多い18カ所に設けた。若年層への呼びかける初の試みとして、市内4大学に一日投票所を設置した。

 NHKの番組などで話題となった「筋トレ」も活用。男性が選挙に向けて筋肉トレーニングをするコミカルな動画「投票前トレーニング」を製作した。

 市選管の山口修司選挙課長は「1ポイントでも投票率を上げられるよう、啓発を続ける」と語った。

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 任期満了に伴う熊本市長選も18日投票、即日開票される。立候補しているのは、いずれも無所属で、2期目を目指す現職の大西一史氏(50)=自民、公明推薦=と、元市議で共産党熊本地区委員長の新人、重松孝文氏(71)=共産推薦。熊本地震以降初めての市長選で、震災復興が主要な争点となっている。

 大西氏は、組織戦を展開し重松氏をリードする。震災対応など実績をアピールするほか「市街地の発展で復興を加速させる」として、中心部の再開発推進を訴える。

 重松氏は「開発重視の政策が、財政を逼迫させている」と大西氏を批判する。被災者の医療費減免制度の復活などを打ち出す。