だが、四日市市観光交流課の職員らが約2万件のIDを取得し、希望に応じて各部局に割り振り、連日大量投票を行っていたことが判明した。
優勝のメリット
同課担当者は取材に対し「応援してくれる人がすぐに投票できるようIDを作った。無理強いはしておらず、不正を行った認識もない」とする。
似たような投票行動は他の自治体でも行われていたようだ。
泉佐野市も、昨年38位にとどまったイヌナキンのPR強化のため、約5千のIDを取得、希望する市職員に提供したという。
また、昨年の優勝キャラ「うなりくん」の千葉県成田市でも、昨年の投票期間中、市職員が休日に約1200人分のアドレスを作成して同僚らに投票を依頼したという。
担当者は「グランプリを獲ればメディア露出も増える。県外イベントにも以前の3倍くらい呼ばれるようになった」とメリットを明かす。
「本末転倒だ」
こうした状況に、17日のイベント会場では疑問の声が上がった。
埼玉県から大好きなキャラクターの応援のために訪れた主婦(55)は「本当に人気のあるキャラが勝てないのはもどかしい」と一部自治体の行動に不快感を示した。