ただ強いだけでは人間的につまらない 柔道・大野将平インタビュー(5)

 --たまには故郷の山口県に帰っているのですか

 大野 最近、おいっ子が生まれたので、年に1、2回帰ったときに会えるのが楽しみです。

 --ご自身も子供がほしくなりませんか

 大野 逆になくなりました。選手をやっていたら無理だなと。家に誰かがいるのも嫌です。柔道においては、全ての責任を自分で取りたい人間。結婚願望も全然ない。今は、1人で家のベッドに寝ている時間がいちばん幸せです。

(聞き手=岡野祐己)

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 おおの・しょうへい 平成4年2月3日、山口県生まれ。7歳で本格的に柔道を始め、中学、高校時代は東京の柔道私塾「講道学舎」で基礎を磨いた。天理大を卒業後、2016年リオデジャネイロ五輪で男子73キロ級金メダル獲得。1年余りの休養を経て今年2月に復帰し、8月のジャカルタ・アジア大会で優勝した。13、15年世界選手権王者。得意技は内股と大外刈り。

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