浪速風

落選組がニュースの紅白歌合戦 「平成最後」がもしや最後に?

NHKの紅白歌合戦の出場歌手が発表されたが、半数近くは知らない。むしろ落選組に目が向く。TOKIOは元メンバーの不祥事が影響したのか、連続出場が24回でストップした。原爆のきのこ雲のTシャツが問題になった韓流グループ「BTS(防弾少年団)」も選ばれなかった。

▶太田省一著「紅白歌合戦と日本人」(筑摩選書)に「私たち日本人が六〇年以上にわたって『紅白』を見続けてきたのは、そこに〈安住の地(ホーム)〉を見出してきたからである」とある。「帰省して実家で見るにせよ、何かの事情で都会の自室で一人で見るにせよ、淋しさや不安を抱えた日本人を、『紅白』は笑顔で迎えてくれる」

▶だが、昭和38(1963)年に視聴率81・4%を記録した国民的番組にも陰りが見える。近年は40%を割ることもある。男女の歌合戦というスタイルも古く感じる。いつまで大みそかの年中行事であり続けるだろう。確かなのは平成最後の紅白になることだ。