プロが指南 就活の極意

日々の当たり前の徹底が大きな強みとなる

和歌山大学の入学式で大学生活の目標を述べる新入生ら。何事にも目的意識を持って取り組むことが就活の成功にもつながる=2017年4月、和歌山市(福井亜加梨撮影)
和歌山大学の入学式で大学生活の目標を述べる新入生ら。何事にも目的意識を持って取り組むことが就活の成功にもつながる=2017年4月、和歌山市(福井亜加梨撮影)

 「リーダー経験を増やそう」「海外の経験を増やそう」と、就職活動を意識したネタ作りに励む学生が多いです。集団の中での経験や自ら挑戦した経験は就職活動を抜きにしても、今後の人生の糧になる非常にいい経験だと思います。しかし、「何のためにするのか」が就職活動のためになってしまうのは、必ずしも良いとはいえません。

 学生には「目的」と「目標」の違いについて説明をよくしますが、就職活動を成功させることは目標であって目的ではありません。就職活動後の目的を達成するために、今何する必要があるのかを考えて、学生生活を送ってほしいと考えています。

 また、上述した就職活動を意識した学生だけでなく「好きなことを頑張りたい」という考えで学生生活を過ごしている学生にも、覚えておいてほしいことがあります。それは、企業は課外活動だけを見ているのではないということです。学生の本分は学業になるわけですから、学業でも目的意識を持って取り組むようにしてください。

 文系学生に多い特徴ですが、学業を無意識に避けて課外活動に精を出す学生がいます。そのような学生は、「いかに学業の話をしないようにするか」を一生懸命考えています。理由は簡単で、話せるほど真面目に取り組んでいないからになるのですが、複数回の選考の中では必ずといっていいほど学業のことを質問されますので日ごろから真面目に勉学に励むようにしてください。

 また、大学受験で希望している大学・学部・学科に進学できなかったため、学習目的を失い、何となく大学で勉強しているというケースもあります。気持ちは分からなくもないですが、企業はそのような事情を100%理解してくれるわけではありません。

 社会人になっても自分が希望している部署で働けないことはあります。希望していないから仕事を頑張らない、これは通用しません。何に対しても真面目にコツコツ頑張れる人を求めてきますので、自分なりに目的を見つけ取り組んでほしいと思います。