「事故は人災」遺族らが陳述 東電原発事故訴訟

 東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された同社元会長、勝俣恒久被告(78)ら旧経営陣3被告の第34回公判が14日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。事故に伴う避難で家族を亡くした遺族らが意見陳述し「事故は人災ではないか」などと訴えた。

 検察官役の指定弁護士の主張によると、事故で第1原発から約4・5キロ離れた双葉病院(福島県大熊町)と隣接する介護老人保健施設「ドーヴィル双葉」の入院患者ら計44人が、避難先や移動中のバスの車内などで死亡したとしている。

 この日はドーヴィル双葉に入所していた両親を亡くした女性が意見陳述し、「事故さえなければ両親を亡くすことはなかったと思うと腹立たしくてならない。想定外で片付けられては悔しい」と述べた。同じ被害者の孫の男性も証言台に立ち「対策するチャンスが何度もあった。責任を取ってもらわないと教訓にならない」と訴えた。

 事故をめぐっては、元副社長の武黒一郎被告(72)と武藤栄被告(68)も強制起訴された。12月26、27日に論告求刑公判が開かれ、来年3月12、13日に弁護側が最終弁論を行い結審する予定。