【ロサンゼルス=住井亨介】米大リーグで投打の「二刀流」に挑み、新人王を獲得したエンゼルスの大谷翔平選手(24)を、米メディアは「受賞は正当」などと高く評価、シーズン中の活躍ぶりなどを改めて詳しく報じている。
AP通信は、発表から数分後に「二刀流のオオタニが新人王」と速報。これに続くように米メディアは次々と受賞ニュースを詳報し始めた。
米スポーツメディア「ファンサイデッド」(電子版)は「(大谷選手の成績を)振り返ると、今年米国で起きたことで最も途方もないことだ」とし、「まさに歴史的な新人のシーズンだった」と持ち上げた。
右肘の故障で約1カ月の離脱を強いられ、以後はほぼ指名打者としてのプレーとなった。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、大リーグで50イニング以上を投げ、20本塁打以上を記録したのは1919年のベーブ・ルース以来だとして、「二刀流でスターになれることを証明してみせた」と報じた。
新人王を獲得した同球団の選手としては3人目で、称賛は同僚選手からも寄せられた。
米球界を代表する野手で2012年の新人王、マイク・トラウト外野手(27)は、自身のツイッターに大谷選手の写真とともに「おめでとうございます!!」と日本語で投稿。「チームメートというだけではなく、それ以上に人として素晴らしい」とたたえた。