手紙禁止で国に賠償命令 山形地裁、刑務所側の過失認める

 布川事件で再審無罪になった桜井昌司さん(71)からの手紙の受け取りを山形刑務所に禁止されたのは違法だとして、服役中の受刑者が国に50万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、山形地裁は13日、国に慰謝料5千円の支払いを命じた。

 原告は、強盗致死罪で服役中の橋本遥受刑者(33)。裁判では、桜井さんが服役中に知り合った元受刑者と出所後、同窓会を開いたと手紙に書いているくだりが、受刑者の矯正に支障が出る恐れがあるかが争点だった。

 判決理由で、貝原信之裁判長は「手紙の内容から桜井さんが出所者との不良な交友関係を維持しているとは判断できず、刑務所長の対応に過失があった」と指摘。再審請求する上での助言を期待していた橋本受刑者に精神的損害が生じたと述べた。

 橋本受刑者は平成26年9月に桜井さんに手紙を送り、10月には刑務所に返信が届いていた。