浪速風

西郷どんの一喝が国会にほしい

秋の深まりは少し寂しくもある。近づく冬を思わせるからだが、今年はそれだけではない。NHK「西郷(せご)どん」の終わりも近づいてくるからである。史実では西郷は西南戦争に敗れて自刃する。別れるのがつらい。懸命に国の将来を思った明治の日本人は、実にすがすがしい。

▶それに比べて、である。「口利き疑惑」をきちんと説明しようとしない地方創生担当相、まともな答弁ができず汗をかく五輪相。見たくもない光景が今週また国会で展開された。地方創生担当相は係争中を理由に質問をかわしたが、言論の府でちゃんと語って早くけりをつければよい。

▶己を慎め。品行を正せ。おごりを戒めよ。職務に励め。政治家の心得として西郷はそんな教えを残した(「新版南洲翁(なんしゅうおう)遺訓」)。どれもその通りだ。今回に限らない。国の大事そっちのけでモリ・カケを騒いできた昨年来の国会を、西郷が見たらどう思うか。西郷どん、現代に帰ってきて一喝してくれないか。