神戸ポートアイランド(神戸市中央区)にある動植物園「神戸どうぶつ王国」は9日、世界三大珍獣の一種とされる「コビトカバ」を展示するために10日オープンする新エリアを一部公開した。同園でコビトカバを展示するのは初めてで、来園者は間近で見る愛らしい姿を楽しんだ。
コビトカバは西アフリカの森林や湿地に生息し、ジャイアントパンダ、オカピと並んで世界三大珍獣とされ、生息数は年々減少している。
展示されるのは、東山動植物園(名古屋市)から移ってきた12歳の雌「コウメ」で、体長は通常のカバの半分ほどの約170センチ。新エリアは広さ約50平方メートルで、半分のエリアに水深90センチの池を用意するほか、本物の植栽を入れるなど、アフリカの湿地を再現している。
この日は、コウメを新たな環境に慣れさせようと新エリアを一部公開。来園者はコウメが池を泳いだり、エリア内を歩き回る姿を見守った。宝塚市旭町から訪れた北川夕桂さん(32)は「人懐っこくてかわいらしかった」と笑顔をみせた。